コラム

フィンランド、建築デザイン視察ツアー8

    2019Jul.29
    ヘルシンキ中央駅から北西へ5km。閑静な住宅地にあります。フィンランドの巨匠アルヴァ・アアルトが妻アイノ・アアルトと共に1936年に設計し、以後40年に渡り暮らした自邸。アアルトハウス。 翌1936年に完成したアアルト自邸は上から見るとL字形の建物になっていて、中央のリビングルームの西側には2層吹き抜けのスタジオがあります。リビングとスタジオの間仕切りには、大きな木製のスライドドア。障子やふすまなどの日本の文化にインスピレーションを受けていたという事です。スタッフも家族の一員と考えたアアルトは、引き戸を用いることで仕事場と生活の場の敷居をなくし、空間につながりを持たせたのです。 スタッフが図面に向かって集中するために、あえて低い窓を設けなかったというスタジオ。そこには、雪で白一色となる薄暗い冬の間は、閉ざされた環境の方が明るく温かく人びとを包容するという、北欧特有の感覚があるからだそうです。 見学会のお知らせ、24.25日笠間市で完成見学会を行います。
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