家づくりのきっかけを教えてください。
元々は築50年の家に住んでいたんですが、東北大震災後にあちこちきしみ音が出るようになり、建て替えを検討しはじめたんですね。 それが3年前のこと。いろいろ見て回ったんですが、自分たちの考えている家づくりに合うものがなく、そんなとき亀山さんの元吉田のモデルハウスをみて素敵だなと思ったんです。
亀山建築についてはどこで知られたのでしょうか?
実はこのあたりで亀山さんが何軒か施工されていたんです。まわりの評判も聞いていたので安心して頼むことができました。
どんなところに惹かれましたか?
ハウスメーカーは、メーカーの都合で家づくりが決まっていて自由度がないですね。その点亀山さんはこちらの要望を汲み取っていただけそうで。それと、なによりモデルハウスに入った時の感覚がすごくよかったんです。皮膚感覚にあうというか…。簡単にいえば居心地がよかったということですが、「こんな家ができるんだ」と感心したことを覚えています。
元々建っていた家はどんな家だったんでしょうか?
元の家は平屋です。今度の家は子供たちが帰省した際の居場所としての部屋と趣味の部屋を二階に設けていますが、基本的には一階で暮らすことができるプランになっています。
どんなことを要望されましたか?
将来を考えてのバリアフリーと、いま話した子供たちが帰省したときの部屋、それとこのタタミダイニングですね。小上がりにするとあがったり降りたりがたいへんですが、このスタイルだとそのまま座ることもできるし、たたみにごろりとすることもできます。お客さんがくるとここにずっと長居してますね(笑)。 あと、震災の経験を活かしてなるべく家具は造り付けていただきました。安心感があるのはもちろん、空間としても統一感が出てよかったと思います。
実際に住んでみて、気に入っているところはどこでしょう?
期待感が高まるアプローチ、高い吹き抜けとダイニングの低い天井のメリハリや、玄関からキッチンに直接アクセスできる裏動線、杉の床は温かみがあるし、いいところを言い出すと切りがないですね(笑)。日々暮らすなかで本当にこの家にしてよかったと実感しています。あ、あとリビングから段差なくつながるデッキですね。火鉢に炭を入れたりとか家のなかではできない汚れやすい家事をここでこなすことができます。ご近所さんとはここでお話したりもしてます。昔の縁側みたいに。
四季を通じての快適さはいかがですか?
大きな吹き抜けがありますが冬も温かいですし、夏は深い軒の出と緑のカーテンで強い日差しが差し込むことがなく快適です。梅雨時は珪藻土の調湿性が効いているのかじめじめした感じがなくさらっとした空気感がありますね。それと窓の位置がよくて、夜は月見ができたり、朝の日差しが気持ちよかったりと、室温以外も心地よさも体感することができていいます。