家づくり情報

断熱性能

    2018-10-26

    家の温熱性能って、どのあたりがいいの?

    2020年に向けて国が家の温熱性能を高めていこうという動きがあることは、家づくりを真剣に検討されている方でしたらご存知かと思います。ここにきてややトーンダウンしてしまった感はありますが、いずれにしても家の断熱性能を高めていかないといけない時代になったことは間違いありません。

    断熱はどうして必要なの?

    気温の寒暖差が大きい日本では、エアコンをつけて部屋の温度を調節するのが一般的です。断熱は調節した部屋の温度が逃げていかないようにするためにとても重要な役割を果たします。

    もしも、断熱性能の悪い家で冬を暖かく過ごそうと思うならば、温めたそばから冷えた壁や窓に接し温度が下がってしまう部屋の空気をまた暖房で暖めるということをしなくてはならなくなるはずです。
    さらに、体感温度は、体感温度≒(表面温度+室温)÷2という数式で表すことができます。つまり、壁や窓の表面温度が低いと、同じ室温でも寒く感じられてしまうのです。

    暖房器具に頼りすぎることのデメリット

    部屋の空気を温めても充分な暖かさが感じられないと思った時みなさんはどうしますか?
    こたつにはいったり、毛布をかぶったり…でも一番簡単なのはエアコンの温度をあげることではないでしょうか。 極論ですが、表面温度が10℃でも室温を30℃にすれば体感温度は20℃程度に感じられ、暖をとることができます。しかし、こういった暖の取り方には多くのデメリットがあります。

    消費エネルギーの増大

    まずひとつめは、消費エネルギーが多いことです。しっかりと断熱をしていれば暖房の設定温度が22℃でも快適に過ごせるはずが、26℃や27℃にしなければ肌寒く感じられてしまうのは損ですよね。1ヶ月ごとの金額はそれほどかわらないように見えても一生をその家で過ごすと考えた時に断熱している家としてない家ではエネルギーコストに大きな差が出てきてしまいます。そのことを考えるとはじめに断熱するのにかかるイニシャルコストが少し高いと感じても、暮らしていくことでかかるランニングコストとしてはお得になるのです。

    湿度の低下

    ふたつめは、加湿しなければ部屋の相対湿度が下がってしまうことです。冬になると部屋の湿度も気になりますよね?一般的にみなさんが気にしている湿度◯◯パーセントというのは相対湿度のことを指します。相対湿度とは、ある空気中に含むことのできる最大限の水分量(飽和水蒸気量)にくらべてどの程度水分を含んでいるかを示す値で%で表します。それに対して絶対湿度というものがあります。こちらは1kg中の空気の中に何gの水分が含まれているかを表した数値です。
    そして、空気には気温が高ければ高いほどたくさんの水分を含むことができるという性質があります。総合して考えると、加湿をせずにエアコンで部屋の温度だけを上げた場合、部屋の絶対湿度は変わらないのに室温は上がり飽和水蒸気量も上昇します。つまり相対湿度が下がってしまうのです。

    部屋の温度差による健康被害

    みっつめは、部屋の中と外での温度差が大きくなってしまうことです。すぐに暖かい部屋にもどれば関係ないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、急激な冷えは体に大きなダメージを与えます。例えば、お風呂場では1年間で、全国で19,000人もの人がヒートショックに関連した入浴中の急死に至ったと推計されています。(※1) 事故の大半が冬場に発生しています。気温と死亡者数がはっきりと反比例しています。この死亡者数は、交通事故による死亡者数の4倍(※2)を超え、そのうち高齢者が大多数を占めています。お風呂場の温度が10℃だった場合、お風呂の湯船の温度が42℃とすると32℃もの温度差が出てしまいます。すると、血圧が著しく上下します。こうした血圧の変化は、高齢者や血圧の高い人にとって、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などの原因にもなります。

    また、ヒートショックのような直接的な健康被害だけではありません。家の中に温度差があることは結露の原因にもなるのです。暖かく湿気を含んだ空気が急激に冷やされると、その空気中に含んでいた水分が飽和水蒸気量を超えてしまい、水滴となります。これを結露といいます。夏に冷たい飲み物を入れたコップの外側に水滴がたくさんつくことはみなさん知っていると思います。これと同じ現象が実は家の中でも起きるのです。そうすると部屋の壁にカビが生えることがあります。カビを吸ってしまうと、肺や気管支に異常をきたしたりする可能性があるので、極力カビの発生を抑えたいところです。

    どうやって断熱すればいいの?

    ここまで断熱しないことのデメリットについて話してきましたが、ではどうやって断熱したらいいの?という疑問が生まれると思います。ここからは断熱の方法についてお話ししたいと思います。

    壁・屋根の断熱

    壁の断熱には充填断熱工法と外張断熱工法があります。

    引用: 断熱住宅.com

    充塡断熱工法

    まず、充填断熱工法とは柱などの構造体の間に断熱材を充填する方法で、コストが安価に抑えられることが多いため日本の木造住宅で幅広く使われています。充塡断熱のメリットは、コストが安いことや経年劣化がしにくいといった点があります。しかし、充塡断熱で断熱材の性能を発揮するためには断熱材を隙間なく施工することや、防湿気密処理がしっかりしていなければならないという施工上の注意点があります。これがしっかりしていないと本来の断熱材の性能を充分に発揮することができません。充塡断熱材の中でもっとも多く利用されているグラスウールという素材は湿気を吸収しやすく、また濡れたグラスウールにはほとんど断熱性がありません。そのため、充塡断熱をするためにはたしかな施工技術を持っている工務店を選ぶことが重要です。

    外張断熱工法

    外張断熱工法は建物の外側をすっぽりと断熱材で囲う工法です。そのため非常に隙間ができにくく、気密性を確保しやすい工法でもあります。また、断熱材が外側にあるため壁と室内の温度に差ができにくく結露しにくいというメリットがあります。しかし、外張断熱は充塡断熱に比べコストが高くなりがちなことや、壁の厚みが増すため建物の設計に制約が発生しやすいことや、シロアリに弱い素材が多いといったデメリットがあります。


    断熱性が高いと言われている外張断熱ですが、施工技術次第で充塡断熱でも充分に断熱性を確保することができます。 亀山建築の住宅は断熱性を表す数値のQ値が2以下であるため、次世代省エネルギー基準で分類されるQ値2.4以下が基準のⅢ地域(宮城、山形、福島、栃木、長野、新潟)でも通用する性能をクリアしています。ちなみに、Q値は数字が小さいほど断熱性が高く、茨城の基準は2.7以下です。亀山建築はみなさんに安心しておまかせいただける施工技術を保有しています。
    また、外張り断熱に比べ安く断熱性を確保できやすいことから、その差額で素材をアップグレードできるかもしれません。
    充塡断熱材の中にはセルロースファイバーという断熱性だけではなく吸放出性や吸音性、防火性などに優れた非常に高性能な断熱材があります。経年劣化もしにくく、さまざまなメリットで部屋を快適に保ってくれるこの素材は一生を過ごす家を建てると考えるととてもお得な素材です。 亀山建築ではこのセルロースファイバーをおすすめしています。

    窓の断熱

    断熱というと壁の断熱材ばかりを気にしてしまいそうですが、忘れてはいけないのが窓の断熱です。夏に室内に入ってくる熱の70パーセント、冬に室内から逃げていく熱の40パーセントは窓からといわれています。しかし、外国に比べ日本は窓の断熱が意識されていないというのが現実です。

    引用: YKK AP

    夏は窓の取り方などにより、窓から入ってくる熱をどう遮るかが重要となってきますが、冬は窓の断熱性そのものが直接影響してきます。U値は熱の伝えやすさを示す値で数値が低いほど熱を通しにくく、断熱性能が高いということになります。外国ではほとんど使われていないアルミサッシの普及率が日本では62パーセントにも及びます。金属が熱を通しやすいことは皆さんご存知だと思いますが、サッシの温度が低いということは室内の熱を逃がしやすいだけではなく、室温との気温差により結露ができる原因にもなってしまいます。窓のサッシを選ぶときはアルミ・樹脂の混合サッシ樹脂サッシ、木製サッシなども視野に入れ、バランスよく断熱性について考えていくことが大切です。

    ここまで、家の中の温度をどう保つかについてお話をしてきました。しかし、いくら熱を逃がしたくないからといってまったく部屋の空気を入れ替えないのは体にもよくありませんよね。だからといって窓を開けて換気をするとせっかく調節した部屋の温度まで外へ出てしまいます。また、梅雨時は湿った空気がはいってきてしまって結露の心配も…。そこで重要なのが家の換気システムです。温熱性で健康に快適に過ごすだけではなく、しっかりと換気し清潔な空気を家の中に循環させることで永く快適に住まうことのできる家を考えていきたいですね。しかし、実はそこまで気を配っている住宅メーカーや工務店はそう多くはありません。なぜなら、断熱や換気に関しては国の指針があるのですが、換気する空気までは言及していないからです。

    換気とその空気の質も大事

    どうやって清潔な空気を家の中にいれるかという疑問が出てきます。自然にかこまれているところであれば外気がそのまま心地よい空気であるかもしれませんが、街中だとなかなかそうもいきませんよね。換気のために入れた空気が汚れていては意味がありません。ですので、家に取り込む前に空気を清浄する必要があります。

    +Kならできる、温熱だけでない快適な室内環境

    そこで、亀山建築では高い断熱・気密性能だけでなく、換気とその空気質までも高めるトライマックス24というシステムも今後導入していく予定でいます。水戸では弊社だけが取り扱っている最新の空調機器になります。ご家族の健康を第一に考えて家づくりされる方にはぜひ採用していただきたいシステムです。

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